川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき 生年月日は西暦で 2005年2月8日

日本では、生年月日を表示するのに元号を使うのがあたりまえに
なっている。私も、長い間自分の生年月日を昭和33年と書き続けてきた。最初に川本眼科のカルテを作った時にも、生年月日は元号表記にした。あまりにも社会で定着しているので、ほとんど疑問にも思わない。

しかし、数年前、生年月日の元号表記がきわめて不合理なことに
ようやく気がついた。

まず、第一に、外国人の生年月日まで元号で表記するのか、
という問題がある。

川本眼科にも、たまに外国人が受診することがある。アメリカ人やドイツ人
の場合でも昭和○○年生まれ、と書くのか? 韓国人や中国人の場合は、歴史的に微妙な問題があるから、生年月日を元号表記にするのはもっと
まずいだろう。
つまり、外国人の場合は生年月日を西暦で記載せざるをえないのである。
それなら、日本人の生年月日も西暦で記載したほうがすっきりする。

第二に、元号では年齢を確認するのが不便きわまりないという問題がある。

平成17年に明治43年生まれの人が何歳か、という問題に即答できる人が
いるだろうか?
正解は95歳(誕生日前なら94歳)だが、もし西暦で表示すれば「2005年に
1910年生まれの人は何歳か」という問題になって、簡単に計算できる。
引き算をするだけのことだ。小学生でも暗算で答を出すだろう。

一方、元号では、手元に年齢早見表がなければ年齢がわからない。

紹介状や診断書には、必ず年齢を書かなければならない。カルテには年齢が記載してあるのだが、残念ながらこの記載は1年するともう違ってきてしまうから、あてにはならない。生年月日が元号だと年齢が違っていることが
発見しにくい。

こんな時、生年月日が西暦で書かれていれば話は簡単だ。
すぐ計算できる。

元号は、現在では明治以降にしか使われていない。つまり140年以上過去を表記することが実際上できない。日本史を学ぶ時すら使えないわけだ。
そして未来を表記するにも使えない。平成がいつまで続くか誰にもわからないからだ。

生年月日を西暦で記載してみてほしい。すぐその便利さに気づくはずだ。

院長のつぶやき

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