院長のつぶやき 黒ばっかりではつまらない 2012年4月18日
先日息子の入学式に参列したのだが、子供も親もほとんど黒ずくめだった。
男はドブネズミ姿でも仕方ないとして、女の人まで黒ばかりになってしまった。
20年前なら、もっと明るい色を着ている人が多かったのに。葬式じゃあるまいし。
春なんだし、おめでたいことなのだから、心が晴れやかになる色を着て欲しいものだ。
冠婚葬祭をすべて黒のスーツで済ませる人が増えたからだろうか。
確かにそのほうが経済的ではあるけれど、TPOによって着こなすのが粋ってもんだろう。
普段のおしゃれにいくら熱心でも、フォーマルな席では黒一色。芸がない。興ざめだ。
一定以上黒が増えると、今度は黒のほうが無難ということになってしまったらしい。
他人と違うことを過剰に恐れる自己規制が働いているようだ。
自由なように見えて、こんなところに昔ながらのムラ社会が現れているのかも知れない。
(2012. 4.18)