院長のつぶやき カラーコンタクトはやっぱり危ない 2015年3月10日
眼科医はカラーコンタクトが嫌いだ。
普通のコンタクトに比べてトラブルの発生件数が段違いに多いから。
トラブルが多い理由は3つある。
1.着色しやすいという理由で酸素透過性の低い素材が使われていること。
瞳を大きく見せるために直径を大きくしてあるのでなおさら酸素を通しにくい。
2.色素が外に露出して角膜や結膜に悪影響を与えること。
サンドイッチ構造で内部に封じ込めてあれば安全だと言われていたが、
実はそういうコンタクトでも危険性はあるらしい。、
色素が偏って存在していることが多く、簡単に色素が露出してしまうというのだ。
3.ユーザーが危険性を認識していなくて間違ったケアをすること。
カラーコンタクト使用者の多くは正しいケアを指導されていない。
友達に教えてもらって自己流でケアをする。危ない!
大手メーカーのコンタクトでも完全に安全とは言えないらしい。
今のカラーコンタクトの流行はちょっと異常だ。
カラーコンタクトで角膜潰瘍になったのでは割に合わない。
普通の透明なコンタクトの使用をお勧めする。
(82015.03.10)