川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき 親指シフトよ、さようなら 2009年1月8日

私は1986年頃ワープロを使い始めた。富士通のOASYSという機種だ。
このワープロには大きな特徴があった。
「親指シフト方式」というカナ入力方式を採用していた。
親指シフト方式はローマ字入力よりキーボードの打鍵数が少ない。
それだけ人より速く文章を打つことができた。

パソコン時代になっても親指シフトにこだわった。
親指シフト用のキーボードをわざわざ買ってきて接続した。
初期には親指シフト愛用者は多くてそのための製品がたくさんあった。
ほとんどのソフトウェアは当然ながらキーボードを使って入力する。
キーボードの入力は速いに越したことはない。
親指シフトは私の大きな武器だった。32年間こだわって使い続けた。

ところが、去年パソコンを買い換えて驚愕した。
今までのキーボードを接続できないことが判明したのだ。
しかも新機種用の親指シフト製品は既に開発されなくなってしまっていた。
親指シフト使用者は年々減り続け、新製品開発は採算に合わないらしい。
唯一富士通の製品があったが、慣れ親しんだワープロソフトが使えない。

普通のキーボードをソフトウェア的に親指シフトにすることは可能だ。
しかし、やってみると制約が多く使い勝手が悪すぎる。
専用キーボードに比べるとひどく打ちにくい。
ソフト同士の相性問題があって、トラブルが頻発する。
1ヶ月ほど無駄なあがきを繰り返し、とうとうあきらめた。

今はローマ字入力で打っている。
ローマ字入力を前提としているソフトが多く、便利な点もある。
和文と英文が混ざっているときにはローマ字入力のほうが有利だ。
それでも、打鍵数の多さにはイライラしてしまう。
それにカナのほうが日本語の思考回路にぴったり合っている。
ローマ字だと1回余計なフィルターを通している感じがする。
外来語をつい英語のスペルで打ってしまう間違いもしょっちゅうだ。

親指シフトの新しいハードを誰か開発してくれないか、と思う。
でも親指シフト使用者が絶滅しかけている今は無い物ねだりだろう。

だんだん慣れてはきたが、やっぱり親指シフトが懐かしい。
親指シフトよ、さようなら。君は偉大だった。

2009.1.8

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