川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき治安と海外旅行

お盆休みにハワイに行こうかと思っていたが取りやめにした。
ちょっと気にかかることがあって日本を離れにくくなったのが1つの理由。

もう1つの理由は最近のテロや銃乱射事件の続発である。
実際問題として自分が事件に遭遇する確率はきわめて低いだろう。
ハワイなら、治安は非常に良いことも承知している。

でも、一方で、どうしても行かなければならない理由もない。
ただの物見遊山、リゾートでのんびり過ごそうというだけの理由だ。
既に訪れたことはあるわけで、そんなにワクワク期待しているわけでもない。
そういうわけで、ほんのわずかのリスクも取りたくない。

治安の面では日本に勝る国はない。
特に銃で撃たれる危険は圧倒的に低い。
誰もケガすらしていない発砲事件が大きなニュースになる国。

のんびり過ごすだけなら国内でも十分。
海外旅行には金もかかるし。

・・・こういう人が多くなると景気は悪くなるのだろう。
でも大丈夫。旅行に行く代わりに家具を買った。
こっちのほうが後まで残るし、お金の使い道としては正解かも知れない。

(2016. 7.06)

院長のつぶやき白内障術後の眼内炎

白内障の術後におこる合併症として眼内炎がある。
眼内炎を起こしてしまうと、大変だ。
迅速な治療で大したことにならずにすむこともある。
でも、手当てが遅れると、治療に抵抗し、失明することもありうる。
よく見たいと思って手術したのに、逆の結果になりかねない。

昔は結構多かった。
手術手技や管理方法が進歩した結果、激減した。
術前術後に禁止事項が多いのは眼内炎対策と言って過言ではない。

10年くらい前には0.1%以下になった。
他の合併症もすべてひっくるめて発生率約0.1%
そこで、「99.9%くらい大丈夫」と説明していた。
こうお話しするとたいていの方は安心される。
「逆に言うと千件に一件くらいトラブルがおこる」と付け加える。
そうすると皆さん心配そうな顔をされる。
同じことを言っているのだが、言い方で印象は変わるのだ。

最近は眼内炎の発生確率はさらに下がったようだ。
日本眼科学会で発表された報告によると、発症率0.02%だったという。
さらに5分の1になったわけだ。手術はそれだけ安全になった。

発症例の内訳をみてみよう。総登録数は6万3千例。眼内炎発症は25例。
術後4週までの急性細菌性眼内炎が13例。
術後5~8週の遅発性眼内炎は12例。
全例が術後2ヶ月以内に集中していた。

そうすると、術後2ヶ月までは気をつけたほうがよいということになる。
眼内炎は早期発見早期治療が大切だ。
この期間は頻回にチェックを受けることが望ましい。
99.98%まで大丈夫でも、0.02%にならないための対策である。

(2016. 6.27)

院長のつぶやき電気ケトル

子供2人が東京で大学生活を送っていて、夫婦2人だけの生活になった。
必然的にお湯の消費量も減った。
そこで、電気ポットをやめ、最近人気の電気ケトルを使うことにした。

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電気ポットは昔ながらの魔法瓶に比べると保温性は良くない。
電気コードを外すと、お湯の温度が冷めるのは結構早い。
保温のために再加熱を繰り返している。
お湯を使わなければ、無駄にエネルギーを消費しているわけだ。

さらに、熱いお湯が欲しくて、再沸騰ボタンもよく使っていた。
満水に近いと、4リットルもの水を再加熱することになる。

電気ケトルは、必要な時に必要なだけお湯を沸かす。
それだけ省エネということになる。

もっとも、大した金額ではない。
電気ポットなら1日30円、電気ケトルなら1日10円と試算されている。
まだ使えるものを捨ててまで買い換えるべきか、微妙な差だ。
ポットのほうがたくさんのお湯が使えるしね。

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電気ケトルにして良かったこと。

電気ポットの水量を気にする必要がなくなった。
お湯がなくなっていると、沸かすまでかなり時間がかかる。
だから、いつも気にしていた。

旅行などに出かけるときも気にしなくて良くなった。
火事も怖いし、必ず電源コードを外し、お湯を捨てていた。
ケトルなら、そういう心配はいっさいしなくてよい。

片手で持ち上げてお湯を注げる。
これはペーパーフィルターでコーヒーを淹れるときには重要。
蒸らしがしやすい。電気ポットの注ぎ口では上手にできない。
もちろんポットで問題ないことも多いが、お湯が運べるのは便利。
それに、器にお湯を注ぐほうが、器を持ち上げるより上品に感じる。

電気ケトルで必要時に沸かせば必然的に沸騰した熱湯が使える。
電気ポットでの保温温度は普通90℃くらい。
98℃に設定することは可能だが、エネルギー消費量が激増する。
必要時に再沸騰することは可能だが、5分くらい待たされる。
それならケトルで水から沸かすほうが早いくらいだ。

小ぶりなので邪魔にならない。
これだけでも、高い評価に値すると思う。

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そんなわけで、電気ケトルに満足している。
もっと早く乗り換えれば良かったと思っている。

もちろんそれぞれ利点も欠点もある。
用途でどちらにするか決めれば良い。
でも、恐らく3人家族までならケトルが良さそうに思える。

(2016. 6.05)

院長のつぶやきガッテンの堕落

4月からNHKの人気情報番組「ためしてガッテン」が、
装いと趣を変え、名前も「ガッテン」に変更して放映されている。

この番組は患者さんが見ている可能性の高い医学情報番組なので、
できるだけ録画してチェックするようにしている。

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結論から言えば、リニューアル後のガッテンには失望した。
最初から違和感があったが、自分の専門領域の話になって確信に変わった。

以前のガッテンには「科学的に正しい情報を伝えよう」という志があった。

娯楽性は、一般人に分かりやすく伝えるという目的のために、付与されていた。
過剰な演出も、難しい話題に興味を持ってもらうためだと理解できた。

内容には、専門家のチェックがきちんと入っていることがうかがえた。
番組全体を統轄する専門家の影が見えていた。
(選任した専門家に問題があるケースはあった)
だからこそ、ときどき勇み足はあったものの、信用を勝ち得てきた。

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4月改編後は、科学的真実の追究は後退し、ストーリー優先になっている。
そのストーリーに少々無理がある。首を傾げる点が多い。
話題性、意外性で視聴率を取ろうとして、正確性、信頼性が犠牲になっている。

専門家は、監修する立場ではなくなり、都合良く利用されている感が否めない。

番組スタッフがストーリーに即したコメントをもらおうとしていろいろ質問する。
専門家も意図を察して多少のリップサービスをする。
都合の良いところを選んで編集でそれらしく見せるという形だ。

これは民放がしばしば使ってきた手だ。
視聴率を稼ぐことを第一の価値として、完全な嘘ではないが不正確な情報を流す。
これは、大衆受けはするかも知れないが、堕落だと思う。

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ネタが切れてきたのかも知れない。
それなら、少しお休みして、満を持して質の高い内容を提供することを勧める。

(2016. 5.29)

院長のつぶやき政治マスコミの三面記事化

舛添知事の「流用疑惑」が連日マスコミを賑わせている。
脇が甘いのは間違いあるまい。
ただ、大事な問題がほかにあるだろうに、三面記事がトップにくるのはいかがなものか。
日本の悪しき伝統である「政治家スキャンダル個人攻撃報道」の標的になっただけ。
大正デモクラシーの時代から、あまり変わっていない。
(歴史的に見れば政党政治がつぶされ、軍部が台頭する遠因になった)

個人的な消費を、政治資金だと自分に都合良く解釈してしまった。
趣味のコレクションなのに、政治活動に使う資料だと強弁した。
もともとどこまでが政治資金化はきわめて曖昧だ。
どこで線を引くか、それほど明確な決まりがあるわけでもない。
甘く線引きする誘惑に負けた、ということだろう。
おそらくは、詳しく調べれば、多くの政治家で同様の問題は見つかるはず。

ただ、金額をみれば、それほど大々的に報道すべきこととも思えない。
隠蔽工作がされていない分かりやすいごまかしだったから、すぐばれた。
入念に隠蔽工作がなされた巨額の流用はもっとほかに必ずある。
とんでもない巨額の税金が外見上は正当に支出され、一部の人の懐を潤す。
そういう隠れた巨悪を発掘して欲しいのだが・・・

今のマスコミはそういう手間と金のかかる地道な掘り起こしには消極的だ。
いつ成果が得られるかわからないし、全く成果が得られないこともあるから。
マスコミも経営の観点から、短期的に話題を集め、視聴率をとることしか考えない。
舛添さんが有名人だから、話題にしやすいから、みんなで群がる。
他のマスコミが報じた話題に乗っかって視聴率稼ぎに走るマスコミは、無能だ。

表面的に、テレビやネットが報じるニュースだけに踊らされないようにしたい。
ちょっとカッコ良く言えば、メディア・リテラシーを大事にしたい。

(2016. 5.21)

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