川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやきペルー旅行

年末年始は家族でペルー旅行。4泊7日という強行軍。
本当はもっとゆっくりしたい。当たり前だ。
しかし、開業医には1週間の休みが限度。

念願の天空都市マチュピチュとナスカの地上絵。
雨期だったが、天候には恵まれ、どちらも快晴だった。
遠くの景色まで見通せる。素晴らしい。
日頃の行いが良いからだ、と勝手に思いこむ。
過去の偉大な文明の巨大な遺構。思いを馳せる。

クスコの町ではNew Year’s Eveのお祝い。
町の中心の広場はお祭り騒ぎ。
渦巻きのようにぐるぐる回る人の輪。花火。
この日でしか出会えない光景。
大晦日に紅白歌合戦をテレビで見るのも悪くはないけれど、
非日常に遭遇するのが旅の醍醐味。

強行軍ではあったが、行ってよかったと思っている。
歳を取ったら、もうこんなハードな旅はできないから。
行けるときに行っておかないとね。

-
非日常はたちまち過ぎ去り、嫌も応もない日常が待っている。
さあ、お仕事。お仕事。
時差ボケの直らぬ頭で懸命に外来をこなす。
また次の「非日常」を楽しみに、せいぜい仕事に励もう。

(2014.1.9)

院長のつぶやきイメージネットを新型に更新

2013年12月25日にイメージネットを新型に更新した。

イメージネットは眼底写真や視野検査などのデータベース。
検査結果の多くはここに蓄積される。
開業以来の検査結果をいつでも取り出すことができる。
19年間に蓄積したデータは膨大な量にのぼる。

更新には相当の金がかかる。
出費は痛いが、画像を使ったわかりやすい説明こそ当院の売り。
生命線となる設備投資に金をケチる訳にはいかない。

一緒に「細隙灯顕微鏡」なども新型にした。
赤外光を使ってマイボーム腺が観察できる優れもの。
より解像度の高い写真が撮れるようになった。

モニターも一回り大きくし、複数の画像を並べやすくなった。
時系列で状態を比較するときには大いに役立つ。

ただ、何でもそうだが、新しい機械にすぐには慣れない。
前の機種でできた操作が今度はできなかったりする。
習熟するまで、1~2週間はかかりそうだ。

(2013.12.27)

院長のつぶやき医者の勘

羽生結弦と浅田真央がフィギュアGPファイナルで優勝した。
おめでとうございます。

試合を見ながら考えた。
羽生結弦は2回の4回転ジャンプを跳べれば五輪でも優勝しそうだ。
五輪で2回成功する確率は7割くらいありそうだ。
浅田真央は2回のトリプルアクセルを跳べれば五輪で優勝しそうだ。
五輪で2回成功する確率は低そうだ。2割くらいではないか。

この7割とか2割とかいう数字に確たる根拠はない。
でも、当たらずといえども遠からずという気はする。
素人でも、演技を見ているうちに何となくわかってくる。
理由を聞かれても他人を納得させられるような説明はできない。
これがいわゆる「勘」というやつだ。

患者さんに病気の見通しを聞かれることはよくある。
本当は「わからない」と答えるのが正しいかも知れない。
でも、それでは不親切きわまりないと思う。
「○割くらい手術になるだろう」と伝えることはある。
データの数字から算出した確率でもない。
そもそも正確に予測することなど不可能だ。
人間の脳ならではの、大ざっぱに全体をつかむ情報処理。
すなわち「勘」である。

勘は必ず正しいとは言えない。
でも、とにかく結果の予測が必要な場面で役立つ。
仮でもいいから予測を立て、後で修正する。
経験に裏打ちされていると、結構正しいことも多い。

よく「余命6ヶ月」とか言う。
こんなの、そんなに正確に言い当てられるわけがない。
人間の体は複雑で、前提条件も変わりやすい。
だから、これも医者の勘である。
アバウトに不確実な事項を予測しているのだ。
だから、外れても当たり前。
よくあるでしょ、余命宣告が当たらなかったっていう話。
「余命○年と宣告されたのに○年も長く生きている」とか。
元々その程度の精度しかないのだ。仕方ない。

医者の勘をあまり信用してはいけない。
それでも、長期的な計画を立てる上で、予測は大切だ。
不正確だと承知の上で、あえて予測する必要があるのだ。

「勘」の限界を心得た上で、上手に利用することをお勧めする。

(2013.12.09)

院長のつぶやき特定秘密保護法案

特定秘密保護法案が通った。
法案に懸念はあるが、これが悪法か否かは運用次第だと思う。

国家に「秘密」があるのは、まあ当然だろう。
例えば、米国CIAがすべての情報を公開するはずもない。
そして、CIAが相当の国益をもたらしていることも想像に難くない。
外交・防衛・テロ等の分野では、相手側に手の内を知られるのは愚かだ。
秘密を絶対に認めないというのは、素朴すぎる。

秘密の指定が恣意的になされる心配というのはよく理解できる。
政権が拡大解釈をする恐れが高いというのもその通りだ。
だが、その政権は選挙によって選ばれたはずだ。
「もし」に「もし」を重ねれば、いくらでも怖い事態は想像できる。
でも、自国の政府を信頼して任せるのは当たり前ではないのか。
国民は選挙で権力の行使を委託しているのだから。

長期政権が腐敗しやすいというのはその通りだ。
だから、恣意的な秘密の指定を防ぐ最良の方策は政権交代である。
自民党が長期で政権を維持し続ければ、心配は現実化する。
政権交代の可能性が常にあるという緊張感が汚職や堕落を抑止する。

どんな法律も運用次第で悪法になり得る。
カッターを持っているだけで銃刀法違反で逮捕とか、
道路と接続するマンションの敷地に入っただけで住居侵入とか、
手が触っただけで公務執行妨害とか、
いずれも警察の取り締まりによく使われる手法だ。
報道機関も問題にせず、容認しているようだ。
オウム真理教の事件があった時には世間全体がこれを支持した。
だが、同じ手法は「都合の悪い人物の拘束」にも使える。
権力の濫用スレスレのグレーなやり口だと思う。
だからと言って、元々の法律が悪法とは言えない。

悪名高い治安維持法だって、弾圧の意図を持った運用が悪法にした。
適用に慎重を期せば「希代の悪法」とは言われなかっただろう。
法律も大事だが、それを動かす人間の意志はもっと大事なのだ。

医療行為だって、医師への信頼がなければ成り立たない。
悪意を持った医師に手術をして患者はいない。
同意書などの形式より、最後は患者-医師の信頼関係がすべてだと思う。

私は安倍首相の政策にはかなり批判的な人間だ。
特に原発政策には納得がいかない。
今は少しマシになったが右翼的な言動にも相容れないものを感じる。
それでも、安倍首相が悪意をもって法律を運用するとは思わない。
一国の首相なのだ。当然国民の幸福を第一に考えていると信ずる。
国民の信頼に応えられるよう、節度をもって秘密保護法を運用してほしい。

(2013.12.07)

院長のつぶやき指輪・アクセサリー

私は結婚指輪をしていない。
結婚式の時にははめたが、式が終わったら外してしまった。
今は家内が管理しているはずだ。

アクセサリーなど余計なものを身につけるのが嫌いだ。
指輪もネックレスもしない。
うっとおしくてかなわない。

そもそも医師の場合、手洗いをすることが多い。
手術の時はもちろん、外来でも手洗いは欠かせない。
指輪は手洗いのたびに外す必要がある。
しかも、結婚指輪をなくしたら目茶苦茶怒られるだろう。
(実際、手洗いの時に結婚指輪をなくした医師の知人がいる)
普段ははめずに金庫にでもしまっておくほうがよい。

ネックレスをしている医師の友人(男)はいる。
クリスチャンで、十字架を首にかけていたりとか。
指輪みたいに邪魔にはならないが、これもしたいとは思わない。

私がアクセサリー嫌いなせいか、家内も普段つけない。
冠婚葬祭のときの真珠くらいか。
唯一、ローレックスの時計にはダイヤがついている。
ただ、普段仕事をしている時は安い時計ですます。

装飾品でなく、中身で勝負、とうそぶいている。
金属アレルギーも出にくいしね!

(2013.11.24)

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