院長のつぶやきドデスカ!でコメント
メーテレ朝の報道・情報番組「ドデスカ!」に数分間出演した。
紫外線の影響について話を聞きたいと電話。
夏休みに入る直前で患者さんも多かったが、「昼休みの30分だけなら」と返事。
病気の説明をすればいいのかと思いきや、どやどやとカメラマンなど数人が来訪。
慌ただしく撮影していった。
こちらは心の準備もなく、髪もぼさぼさ。
テレビに出るんなら、もっとまともな恰好をしておけばよかった。
番組は既に8/19(月)の午前7時頃放映された。
編集でぶつ切りだけど、まあまあこんなものかな。
ちなみに、番組に出てきた病気の写真は当院から提供したもの。
そういう写真が欲しいと言われて、2時間ほどで急遽用意。
(視能訓練士の濱田がやってくれた。ご苦労様)
すぐ出かけてしまったので、ホームページに載せる暇も無かった。
今度テレビに出る時はもっとちゃんと準備しよう。
(2013.8.21)
院長のつぶやき参議院選挙2013
参議院選挙で羽生田 俊(はにゅうだ たかし)氏が当選した。
羽生田氏は日本医師会の推薦候補で、しかも眼科医だ。
ふだん政治とは距離を置いている私も可能な限り協力した。
医師会は参議院比例区に毎回推薦候補を送り出している。
現実に医療制度を動かすのは政治だ。
医療人は政治家が決めた制度に翻弄される。
日々の診療に政治の影響はもろにひびく。
比例区の職能団体候補は批判されることもあるけれど、
現在の政治のあり方からすれば、やっぱり必要な存在だ。
ところが、医師会の推薦候補は参院選で2連敗している。
その結果参院に2人いた医師会系国会議員がいなくなっていた。
(武見敬三氏は繰り上げ当選で1年だけ復職したけれど)
原因はいろいろある。
医師の多くが選挙に無関心なこと。
と言うより、医師の多くは選挙に関わることを避けてきた。
かく言う私もその1人だ。
医師はどんな政治信条の人も診療する義務がある。
特定の政治団体に深入りしないほうがよいと思ってきた。
主義主張の違う人たちが混在していてまとまりにくいこと。
(自民党支持者も共産党支持者もいるわけです)
看護協会が一枚岩なのと比べると、選挙には不利だ。
看護師は「地位向上」が悲願で一致団結しやすい。
医師には論客が多くて政治的意見はバラバラだ。
羽生田 俊氏は比例区の自民党6位で当選した。
前の医師会候補武見敬三氏も東京選挙区で当選した。
愛知県でも酒井庸行氏と大塚耕平氏は医師会推薦候補だ。
みんなの党の薬師寺道代氏も医師だ。
これで国政に医師の声が届けばいいな、と思う。
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ただ、自民党に投票しながら、心境は複雑だ。
正直なところ、医師会の候補に投票することによって、自民党の
「国債暴落の危険を孕んだ危なっかしい経済政策」
「うわべだけ新しくした旧態依然の利益誘導型バラマキ政治の復活」
「後世に膨大な危険と負担を押しつける原発推進」
等に結果的に荷担することは、私の本意ではない。
原発に反対している人が多いのに、選挙の結果原発推進って・・
民意を汲み取るのに、選挙よりももっと良い方法はないものか。
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1つの党が選挙で大勝するのは悪いことではない。
政権党が政策を実現するのにはそれなりの力が必要だ。
ねじれで国会戦術に明け暮れるよりなんぼかマシだ。
ただ、次の選挙で国民の審判を受けることが条件だ。
ストレートに審判の結果が反映されるには一院制がよい。
一院制なら1党が勝ちすぎても次の選挙でひっくり返る。
でも、参議院選挙の結果は6年後まで影響する。
つまり、どこかの党が衆議院で過半数をとっても、
自民党は参議院の多数を使って政策を邪魔することができる。
国民にNOと言われても延命を図れるって、おかしくないか。
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選挙は終わった。
応援した候補は勝った。
でも、手放しでは喜べない。
この国を率いる安倍首相が、
私が思っているより優れたリーダーであってくれることを願う。
(2013. 8.9)
院長のつぶやき匿名ネット社会の息苦しさ
最近、つぶやきの更新が減っていた。申し訳ない。
ブログ発信の負の側面が気になり、執筆の意欲が湧かない。
ネットではしばしば「炎上」「寄ってたかって非難」が起こる。
個人攻撃が多く、他人の尻馬に乗って、上から目線で攻撃する。
その攻撃は執拗で、度を超している。
寛容さが全くなく、相手のみになって考えることがない。
これって、最新ITを使ってはいるが、中身は実に前近代的だ。
古いムラ社会そのものではないか。
何か誰かがムラの論理で許されないことをする。
すると村八分にする。集団で制裁を加える。石を投げつける。
個人が尊重される前の社会では当たり前だった。
子供によく見られる「いじめ」も同じ構図だ。
一度ターゲットになれば救いがない。
最初の理由は「気に入らない」という好悪の感情のみ。
キモい、ウザい、クサい・・要するに理由は何でもよい。
一度レッテルを貼り付けられると、あとは多勢に無勢だ。
村八分やいじめより陰湿なのは、匿名で行われる点だ。
匿名で、隠れてコソコソと他人を攻撃するのは卑怯の極みだ。
昔々パソコン通信の時代には、みんながもっと助け合っていた。
匿名でも、礼儀正しく、思いやりや感謝を忘れなかった。
いつからこうなっちゃったんだろう?
Twitterなんてサービスもあるが、どうも使う気がしない。
これも炎上しやすそうだもの。
匿名ではダメなのだと感じる。
実名で語ることは自分の発言に責任を持つことだ。
私は、匿名で集団バッシングをする卑怯者にはなりたくない。
(2013. 7.10)
院長のつぶやき目がくぼむ
若い女性が診察を受けにみえた。
既にいくつもの眼科を回ってきたらしい。
どこでも、ドライアイだけだと言われたとのこと。
患者さんは納得できず、遠い所からわざわざいらっしゃった。
訴えは「目が小さくなった」「涙袋がなくなった」
レーシックを受けてからそうなったとのこと。
目が小さくなり、つぶれるのではと心配していらっしゃる。
人相が変わってしまったと、今にも泣き出しそうな様子。
レーシックで目が小さくなるようなことはない、と説明した。
理屈にも合わないし、そんな報告は全くない、と。
もちろん、レーシックでドライアイは高率に起きる。
ドライアイで目を細める傾向がおきることはある。
また、痩せたりするとまぶたの脂肪が減って落ちくぼむ。
脂肪が減ればふっくらした涙袋も引っ込んでしまう。
ストレスや心労が影響して脂肪が減ることはありうる。
いくら説明しても、納得されない。
大丈夫だから安心して下さい、と言っても聞く耳を持たない。
「でも実際にそうなっている」「自分の顔だからわかる」
ご自分の主張を譲らない。説得するのは難しい。
否定すればするほど頑なになる傾向も見える。
外から目を見ても、眼球の一部しか見えない。
眼球の横幅も高さも奥行きも見た目では正確にはわからない。
実際には、まぶたの状態が印象の多くを決める。
目が大きいと感じるのは、パッチリと目が開いている状態だ。
眼瞼下垂でまぶたが下がれば小さく見える。
これが「歳を取ったら目が小さくなった」と感じる原因だ。
化粧で目の大きさの印象がずいぶんと変わるのも周知の事実だ。
まぶたがくぼみ、涙袋が平らになれば当然顔貌には影響する。
でも、眼球そのものは別に大きくも小さくもなっていない。
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まぶたがくぼむのは若い女性には悩みのタネらしい。
ネットで検索すると、悩みの相談が山のようにある。
相談しているのは圧倒的に20歳代、30歳代が多い。
遺伝の影響がその頃に出てくるのかも知れない。
10代の頃より痩せる人が多いせいもあるだろう。
中年以降は年のせい、とあきらめてしまうせいもあるだろう。
まぶたのくぼみは美容外科の恰好のターゲットになっている。
プチ整形、というらしい。
まぶたにヒアルロン酸を注入して、はい終わり。
確かに一時的には見た目が良くなるが長続きはしないだろう。
脂肪注入という方法もあるらしい。
合併症や後遺症の心配もあるから、私はお勧めはしない。
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患者さんは納得されないまま帰られた。
たぶん、また、別の眼科を探して受診されるのだろう。
あるいは民間療法や高価なサプリに走るかも知れない。
精神的に不安定になっているように見えるのも心配だ。
今後を案じつつ、1人の眼科医として無力を感じた。
(2013. 7.7)
院長のつぶやき学校検診
今日は桜田中の学校検診だった。
来週は桜小の学校検診がある。
学校医として一番大事なお役目だ。
かつては、病気にかかっていても放置されることがあった。
医者にかかれば金もかかる。だから我慢してしまう。
そういう時代には学校検診は非常に重要だった。
放置されている病気を見つけ出すことも多かった。
今はそんなことはまずない。何かあればすぐ受診する。
国民皆保険制度の恩恵と言えよう。
さらに、多くの市町村が子供の医療費を助成している。
名古屋市では中学まで医療費がタダだ。所得制限もない。
だから、お金の問題で受診が遅れることは普通ない。
そうすると、学校検診で初めて見つかる病気は少なくなる。
病気を見つけても、既に眼科を受診していることが多い。
学校検診で見つかる病気で一番多いのは目のアレルギーだ。
症状が強ければ眼科を受診するように話す。
ただ、軽症が多いので、全員に「受診のお勧め」を出すことはしていない。
片っ端からお勧めを出したら、かえって顰蹙を買いそうだ。
(2013.5.15)