川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやきマスコミの説明責任

マスコミがおかしい。

自分に甘く、自らの誤りを正す自浄作用が全く働かなくなっている。

マスコミの力は強大だ。政治も経済も社会もマスコミがコントロールしているようなもの。

現代社会は四権分立だと思う。立法、行政、司法、そしてマスコミ。

マスコミが世論を誘導し、選挙結果に影響を与える。四権のうちマスコミが最強。

それだけマスコミの責任は重い。ところがマスコミだけが他からチェックを受けない。

政治家以上にマスコミには説明責任があるのに、まるで果たしていない。

評論家の江川紹子氏がそのことを問題にしている。

江川紹子ジャーナル:新聞の「説明責任」を問う

小沢氏の問題に対するマスコミの姿勢を批判した記事だ。

念のため断っておくが私は小沢氏は嫌いである。

それでも今回のマスコミ報道は異常だし自己反省のなさには驚く。

小沢氏問題に限らない。医療問題にも同じ構図が成り立つ。

最初から善玉・悪玉を決めてイメージ作りをする手法。

そのイメージ作りに都合が良ければ伝聞や憶測で根拠が薄くても報道する。

いったん報道したことは誤報でも撤回しない。あるいは小さな訂正記事でお茶を濁す。

マスコミの主張に沿ったイメージだけはしっかり残るという寸法だ。

事の真実を追求するより、自分たちの立てた仮説を擁護することに汲々としている

「みんなで渡れば怖くない」とばかりに各社足並みを揃えた追いかけ報道。

自分の主張に都合の良い点だけ報道し、都合の悪いことは伏せておく不公正さ。

他人からの批判に耳を貸さない尊大な態度も目立つ。

マスコミは自分だけが正しいと思っているように見える。

マスコミの暴走を抑える仕組みを作らないととんでもないことになるかも知れない。

(2010.2.14)

院長のつぶやき眼科手術学会

1月22日(金)~24日(日)に日本眼科手術学会東京国際フォーラムで開催された。

私も土曜日の診療を終えてから急いで駆けつけた。

会場の東京国際フォーラムは医学関係の学会ではよく使われる。

東京駅から歩いて行けるのでありがたい。名古屋からでも午後3時半には到着した。

一番聴きたかった講演は聴けなかった。まあ、仕方ない。

休診にすれば朝から参加できるのだが、患者さんに迷惑がかかる。

プログラムは夜8時まで続くのでそれなりに新しい知識を仕入れることができた。

翌日も日曜の朝8時から昼過ぎまでみっちり勉強してきた。

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今回の収穫はボツリヌス毒素注射に関する講習を受け認定をもらったこと。

「眼瞼けいれん」や「片側顔面けいれん」の特効薬。他に良く効く薬はない。

自院でボツリヌス療法ができれば患者さんの手間暇が大きく軽減される。

いちいち大病院に紹介されて治療を受けに行くのは大変だ。

3ヶ月くらいで効き目が切れて繰り返し治療が必要なのでなおさらだ。

昔オウム真理教が細菌兵器として使おうとしたせいで取り扱いが極端に厳しい。

医療用の製剤は量が少なすぎて殺人なんて無理なのだけれど。

在庫を置くこともできないのでいちいち1本ずつ注文しなければならない。

廃棄処分方法にもうるさい。やれやれ、面倒だ。

(2010.1.26)

院長のつぶやき寒中お見舞い申し上げます

昨年12月に父が他界したため新年のご挨拶は欠礼いたしました。

年賀状をいただいた方にはこの場を借りて御礼申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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正月頃かかった風邪がぐずぐずしてなかなか治らない。

去年1年は家族の中で私だけ風邪を引かず自慢していたのに。

家内や娘は「馬鹿は風邪を引かないね」と陰口。馬鹿でなくて良かったが・・

開業医は風邪ぐらいでは休めない。少しぐらいの熱は無理して診療する。

解熱剤や咳止めなど使って症状を抑えるが薬のせいもあって頭がぼうっとする。

そういう時は患者さんの話をじっくり聞く気力が出ない。

話がくどかったり回り道したりするのが普段と違って我慢できない。

話を遮られて不快な思いをした患者さんもいらっしゃったかも知れない。

まあ医者も人間なので体調に左右されるのはお許しいただきたい。

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それやこれやでしばらく「つぶやき」の更新を怠っていた。

読んで下さっている方もみえるのでこれからまた頑張って書こうと思う。

もともと筆が遅いほうなので週に1回くらいがやっとだが。

(2010.1.17)

院長のつぶやきインフルエンザ/タミフルとマスコミ報道

新型インフルエンザ騒ぎはどうやら一段落したようだ。

感染者が1人出ただけでパニック状態だった。休校にしたり。

このときのことを後から振り返ってみれば明らかな過剰反応。

逆に、今はマスコミが報道しないから軽視する人も出てくる。

本当は、最初の頃より毎日発症する人の数はずっと多いのに。

私たちはマスコミが流すニュースに影響されやすい。

インフルエンザで毎年死者が出ていてもマスコミが報じなければ無関心。

今年は少数の死者でもマスコミが発掘して報じるので怖くなった人は多い。

その結果、新型インフルエンザのワクチンが奪い合いみたいになった。

例年も死者は出ているのにインフルエンザのワクチンを受ける人は少なかった。

ごく少数に出る副反応のことばかり報道されるせいもある。めったに起きないのに。

副反応を心配する人も、インフルエンザで死ぬ人が大勢いることは念頭にない。

治療薬タミフルも救世主のような扱い。発熱期間が1日短くなる程度の薬なのだが。

ちょっと前まで異常行動をおこす怖い薬だと使いたくない人が多かったのに。

異常行動をおこすことを一般の人は忘れてしまったかのように見える。

どの程度の頻度でおこるのか、を常に確かめることが大事。

そうでないとマスコミ報道に踊らされ、愚かな行動に走ることになりかねない。

(2009.12.23)

院長のつぶやき南圭会で1時間講演

11月17日に南圭会で1時間講演してきた。

南圭会というのは名古屋市南区の開業医を中心とした勉強会。

内科小児科の医師が中心。月1回程度のペースで開催される。

眼科の現状や眼科と内科の接点について話をした。

他の科の先生方に自分の科のことを知っていただくのはありがたい。

科同士の連携も円滑になるし、相互理解も深まる。本当に良いこと。

熱心に聴いていただき、講演後の質疑応答も充実していた。

勉強熱心なことに頭が下がる。

勉強会をしてももちろん一銭ももらえるわけではない。持ち出しばかり。

内科の先生にしてみれば眼科のことなど知らなくても診療はできる。

向学心だけ、自己研鑽の努力だけなのだから素晴らしい!

医師同士のメーリングリストでもより良い医療を目指した質疑や議論が多い。

日本の医療は諸外国に比べ安くて質も高い。ほとんど奇跡的。

それは医療の裾野を支えている開業医のレベルが高いからだと思う。

一般の人たちはたぶんそのありがたみをわかっていないだろう。

空気のようにあたりまえで、失って初めてわかることって結構ある。

(2009.11.23)

院長のつぶやき

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