川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき新型インフルエンザ騒ぎ

新型インフルエンザはそれほど毒性が強くないようだ。
軽症者が多く、致死率も従来の季節性インフルエンザと大差ない。
当初恐れられたような殺人ウイルスではなかったわけだ。
変異して毒性が強くなる可能性は残されているが。
もうしばらくで騒ぎは収束すると予想される。

今回の騒ぎはいくつかの教訓を残した。
マスメディアの過剰な反応。リテラシー能力のない報道機関が多い。
医師の診療拒否。ウイルスが強毒性で致死的だったらもっと
明確だったはず。
確かに、インフルエンザ診断キットもタミフルもたちまち入手困難となった。

徒手空拳で診療しろと言われても無理という意見は理解できる。
医師自身が倒れたら患者を診る人はいなくなってしまうわけだし。
感染が拡がれば絶対的に医師不足になることもはっきりした。
発熱相談の電話はなかなかつながらなかったらしい。
発熱外来も医師が少なく患者が押し寄せたらたちまちパンクしそうだ。

一般の医療機関に受診させない方策ははたして有効だったのか。
感染者をどこまで厳密に隔離するのか。人権への配慮をどうするのか。
ものものしい機内検疫は感染拡大防止の役に立ったのか。
封じ込めなど不可能で無意味という意見も強い。検証の必要がある。

本命は強毒性の鳥インフルエンザと言われている。
今回の騒ぎはちょうどよいリハーサルになったのではないか。
浮き彫りになった問題点をしっかり検討して本番に備えることができたら、
今回の騒ぎも結構有益だったと言うべきだろう。

(2009.5.12)

院長のつぶやき女子医大心臓手術事故二審無罪に思う

2001年3月女子医大で心臓手術中に12歳女児が脳障害を負い、死亡した。
人工心肺の操作ミスとして医師が逮捕され、裁判となった。
結果は一審(2005.12)、二審(2009.3.27)とも無罪だった。

人が死んだ事実は重い。裁判ですべての決着がつくわけでもない。
無罪であっても襟を正し、再発を防ぐ方策を取ることが大切だ。
それは遺族の願いでもあるはずだ。

それにしてもマスコミ報道には問題が多い。
事故がおこった当初は真偽の確かでない情報を大量に垂れ流す。
判決の時点では熱が冷めて、おざなりな検証しかしない。
しかも、初期の情報はたいてい警察・検察からのリークだ。
警察・検察が描いた事件の構図があたかも真実のように報道される。
筋書きが先にあって、後はその筋書きに都合がよい事実だけを並べる。
筋書きに合わない事実は隠される。時には意図的に。時には無意識に。
仮に筋書きが間違っていたことがわかっても後の祭り。
報道され、読者・視聴者に染みついてしまった印象は消えない。
他人に厳しく自分には甘いのがマスコミの通弊だ。
自分の非を認めない。数行の目立たない訂正記事でお茶を濁す。

行政、立法、司法と並び、マスコミはいまや第四の権力と言える。
しかも国民への影響力が最も大きい。
それなのに選挙など他からチェックを受ける仕組みは皆無だ。
自分が誰よりも偉いかのごとく振る舞う傲慢なニュースキャスターもいる。

特ダネ競争、部数競争、視聴率競争に勝てばよいというものではない。
社会的責任が一番求められるはずなのに、大衆煽動に走っている。
マスコミはそのことを自覚し、もう少し自浄努力をしてほしい。

(2009.4.1)

院長のつぶやき中部経済新聞に川本眼科の記事

中部経済新聞が『DOCTORが薦める名医』という連載をしている。
2009年2月19日付けで私も載せていただいた。
はざま医院伊藤伸介先生のご紹介だ。
記事になるとちょっと恥ずかしい。名医って言葉がこそばゆい。
名古屋市医師会会員の略なんだろう。たぶん。
写真はあまり気に入らない。コンパクトデジカメだもの、しょうがないか。
「俺はもっとハンサムだ」と騒いでいたら家内が「よく撮れてるわねえ」・・

2009.3.10

院長のつぶやき処方箋の偽造防止

処方箋を出すことはもちろん医師にしかできない。
ところが、最近はときどき処方箋の偽造事件がおきる。

一番簡単な手口は処方箋への書き足し。
最後に「以下余白」と書いておくことになっているのだが、
手書きの処方箋では途中の行に書き足しても違和感がなかったりする。
対策として、手書きをやめ全部コンピューターで印字することにした。
会計が5分ほど長くなるがご容赦いただきたい。

最も多い手口はコピーだ。
麻薬や覚醒剤に似た作用を持った薬が危ない。
薬物中毒になった患者が薬を欲しがって偽造するわけだ。
印鑑は押してあるが、カラーコピーだと本物と見分けがつかない。

そこで川本眼科では処方箋発行に複写防止用紙を使っている。
コピーすると「コピーです」「複写」などの文字が浮かび出る。
出来心でコピー機を使って偽造することは防げる。
もちろん、偽造を100%防げるわけではない。
でも目薬の処方箋を必死で偽造したって採算が合わないだろう。

複写防止用紙の欠点は字が読みにくくなること。
医療会計コンピューターを新型に替えたら印刷が薄く字が小さい。
薬剤師の先生から字が読めないと苦情が出て困っている。
もう少し印字の邪魔にならない複写防止用紙を探している。

何か根本的な対策はないものか。
紙幣みたいに”すかし”が入っていれば複写しにくいだろう。
コストが高すぎて採用できそうもないが。
QRコードの印刷も有効な対策だ。川本眼科では2月から始めた。
問題は薬局のほうもQRコード対応でないと意味がないこと。
普及するには時間がかかりそうだ。

2009.2.9

院長のつぶやき親指シフトよ、さようなら

私は1986年頃ワープロを使い始めた。富士通のOASYSという機種だ。
このワープロには大きな特徴があった。
「親指シフト方式」というカナ入力方式を採用していた。
親指シフト方式はローマ字入力よりキーボードの打鍵数が少ない。
それだけ人より速く文章を打つことができた。

パソコン時代になっても親指シフトにこだわった。
親指シフト用のキーボードをわざわざ買ってきて接続した。
初期には親指シフト愛用者は多くてそのための製品がたくさんあった。
ほとんどのソフトウェアは当然ながらキーボードを使って入力する。
キーボードの入力は速いに越したことはない。
親指シフトは私の大きな武器だった。32年間こだわって使い続けた。

ところが、去年パソコンを買い換えて驚愕した。
今までのキーボードを接続できないことが判明したのだ。
しかも新機種用の親指シフト製品は既に開発されなくなってしまっていた。
親指シフト使用者は年々減り続け、新製品開発は採算に合わないらしい。
唯一富士通の製品があったが、慣れ親しんだワープロソフトが使えない。

普通のキーボードをソフトウェア的に親指シフトにすることは可能だ。
しかし、やってみると制約が多く使い勝手が悪すぎる。
専用キーボードに比べるとひどく打ちにくい。
ソフト同士の相性問題があって、トラブルが頻発する。
1ヶ月ほど無駄なあがきを繰り返し、とうとうあきらめた。

今はローマ字入力で打っている。
ローマ字入力を前提としているソフトが多く、便利な点もある。
和文と英文が混ざっているときにはローマ字入力のほうが有利だ。
それでも、打鍵数の多さにはイライラしてしまう。
それにカナのほうが日本語の思考回路にぴったり合っている。
ローマ字だと1回余計なフィルターを通している感じがする。
外来語をつい英語のスペルで打ってしまう間違いもしょっちゅうだ。

親指シフトの新しいハードを誰か開発してくれないか、と思う。
でも親指シフト使用者が絶滅しかけている今は無い物ねだりだろう。

だんだん慣れてはきたが、やっぱり親指シフトが懐かしい。
親指シフトよ、さようなら。君は偉大だった。

2009.1.8

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