院長のつぶやきバイクの不法投棄
職員用駐車場にバイクが捨てられていた。不法投棄。
たぶん10/30(土)か10/31(日)の夜にこっそり捨てたのだろう。
自走できる状態ではなく、乗らなくなってからかなり長い間放置されていた様子。
廃車には金がかかる。それが惜しくて車に乗せて捨てに来たのだろう。
ナンバープレートも外し、車体番号もわからないようにしてあった。
足が付くことを恐れたのだろうが悪質きわまりない。
一見してゴミとわかる代物だが、盗難車だったりすると勝手に処分するわけにもいかない。
一応交番に行って、警察官に検分してもらい、処分する許可を取る。
業者に処分してもらうしかあるまいが、費用は誰も払ってくれない。
こんな事件に警察は動いてくれないから泣き寝入りだ。
手間も金もかかって、本当に腹立たしい。バカヤローとつぶやく。
自衛も難しい。監視カメラの設置くらいしか思いつかないが・・・
(2010.11.3)
院長のつぶやき川本眼科16周年
11月1日は川本眼科の開院記念日。
何もイベントはないが、スタッフが立派な胡蝶蘭をプレゼントしてくれた。
私たちのほうこそスタッフに支えられて何とかここまでやって来れた。本当にありがとう。
スタッフは長年勤務してくれているベテランが増え、任せておける安心感がある。
スタッフのレベルの高さはうちの自慢だ。大病院でもなかなかこうはいかないよ。
その反面、若い血を導入して活性化を図る必要にも迫られている。
教育には手間暇がかかり、一筋縄ではいかない。いつの時代でも解決しない悩み。
外来が手狭になってしまっているのも問題点。待合に人があふれる。
次々に新しい機械が登場する。買いたくても置き場所がない。
トイレももう1箇所欲しい。でも、設置できる場所はどこにもない。
待ち時間が長いのも問題だが、解決法が見つからない。
患者さん1人あたりの診療時間をそんなに短くするわけにはいかないし。
いろいろ悩みは尽きないが、まあそれでもなんとかやっている。
これからも、川本眼科をよろしく。
(2010.11.1)
院長のつぶやき朝日新聞の記事捏造とモラルの欠如
前回話題にした東大医科研がんワクチン治験に関する朝日新聞大誤報の続報。
朝日新聞が新たに記事を捏造し、批判を浴びている。
前回の報道に対し、がん患者団体が10月20日に声明を出した。
「臨床試験による有害事象などの報道に関しては,がん患者も含む一般国民の視点を考え,誤解を与えるような不適切な報道ではなく,事実を分かりやすく伝えるよう,冷静な報道を求めます。」
これはもちろん、「誤解を与えるような不適切な報道」をやめてほしいという要請だ。
それだけ最初の記事は問題が多く、事実誤認もはっきりしていた。
ここは素直に非を認め、訂正記事を書くのが大マスコミの責任であろう。
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ところが、なんと朝日新聞は「誤解を与えるような不適切な報道ではなく」を削除して記事にした。
「有害事象などの報道では,がん患者も含む一般国民の視点を考え,事実を分かりやすく伝えることを求めている。」
これでは声明の意味が全く変わってしまう。完全に”意図的な”捏造!
自分たちに不利な発言を、逆に自分たちの主張を補強する材料に利用するしたたかさ。
あまりにもわかりやすい改変で笑ってしまうぐらいだ。悪質度は大阪地検とどっこいどっこいか。
朝日新聞も堕ちるところまで堕ちたものだ。このまま訂正もせず居直る気じゃないだろうね。
捏造記事を平気で書く新聞は誰も信用しない。
(2010.10.26)
院長のつぶやき朝日新聞の大誤報
朝日新聞は10月15日朝刊の一面トップで東大医科研を攻撃する記事を掲載した。
がん治療ワクチンが原因で消化管出血をおこしたのにそれを隠蔽したとする内容。
だが、現在までの情報を総合すると完全な早とちりだったようだ。
つまり、消化管出血とワクチンの間に因果関係はないと医科研では判断しているのだ。
もちろん、因果関係の有無を100%証明するなど無理に決まっている。
ただ、大マスコミが1面トップで断罪する以上、叩く相手を疑うそれなりの根拠は必要だ。
ところが続報もなく、どうやら根拠はきわめて薄弱のようだ。
新聞記者の無知がおこした大誤報らしい。
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誠実な医学研究者は、因果関係が99%ないと判断しても可能性は0%ではないと考える。
臨床治験中におこったことはどんなことでもすべて記録する。後で検証するために。
そのうち患者に不利益なできごとを「有害事象」と呼ぶ。
例えば、ある朝ビタミン剤をのんだ。昼下痢をした。
普通ビタミン剤が下痢の原因になることはないが100%原因でないとも言い切れない。
そこで「有害事象」として記録しておく。これは副作用という意味ではない。
記者は「有害事象」なる言葉の響きにつられて薬の副作用と即断したようだ。
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別の見方もある。
わざと「有害事象=副作用」と誤認させるような記事を書く。
手間暇かけた取材だから記事にならないと困る。特ダネにしたい。
見出しだけセンセーショナルにすればみんな医科研が悪者だと信じるさ。
自分たちが立てた筋立てに都合よい情報だけ組み合わせて話を作る。
関係者の発言の断片を恣意的に切り取ってつなぎ合わせているとも指摘されている。
もし本当にそういうことなら罪は重い。ほとんど捏造に近い。
少なくとも名誉毀損に相当するだろう。
誤報でも訂正記事は出さず、誤報の印象だけ広めるのはマスコミの常套手段。
自らが作り出したイメージを利用して自分たちを正義の側に見せかける。
汚いやり口だと感じる。良心に恥じないのだろうか。
マスコミは第四の権力でその力は大きい。もっと責任を自覚してほしい。
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なお、私は東大医科研とは何の利害関係もない。
まったくの部外者で報道やインターネットからの情報しか知らない。念のため。
(2010.10.20)
院長のつぶやきうつ病にも温かい励ましは必要
長い間、「うつ病患者を励ましてはダメ」と言われてきた。
下手に励ますと自殺しかねないというのだ。
医学生向けの教科書にもそういうことが書いてあったと思う。
ところが、どうもこれは神話に過ぎないらしい。それも日本だけ。
英語の教科書にはちゃんと「うつ病患者に激励は必要」と書いてあるそうだ。
(自分で読んでいないのは申し訳ないが専門外なのでお許しを)
最近は激励禁忌に疑問が出され、そういう趣旨の本も出版されている。↓
井原 裕著「激励禁忌神話の終焉」
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4535983143.html
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もともと激励禁忌とは「怠惰を叱責してはならない」という意味だった。
うつ病で精神的に疲労困憊してどん底状態の者をむち打つような言葉はまずい。
勤勉こそ善という立場からうつ病患者を責めてはいけない。
仕事の束縛から解放し、休息を与えなければならない。
それがある意味拡大解釈され、すべての励ましが悪とされてしまった。
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希望を与え、力づけ、前向きな姿勢を支える言葉が悪いわけではない。
むしろ、うつ病患者はポジティブな方向への働きかけを必要としている。
考えてみれば当たり前の話。
「死にたい」と口にする人に「生き抜こう」と励ますのが悪いはずはない。
家族や友人からの励ましが全くなくなったら、うつ病でなくたってつらいと思うよ。
(2010.10.13)