院長のつぶやき2台目のルーム・ランナー
ルーム・ランナー(和製英語。正式にはトレッドミル)を買い替えた。
3月5日から使っている。
前の機種は2006年8月から3年半使った。6万円ほどの安物。
毎日ほとんど休まず30~50分走った。学会や旅行以外は。
最近はスピードを上げるとガタガタ振動が激しく、音もうるさかった。
とうとうベルトに穴が開いた。さすがに危険。ケガをしそう。
寿命のようだ。これだけ使えば元は取ったと言うべきだろう。
これのおかげで12kg痩せたんだから感謝しないとね。
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こんなに使うのなら、と今度は奮発した。42万円の高級機種。
縁起が悪い数字と思ったが、まあ気にしないことに。
川本眼科だよりにも縁起かつぎはやめようと書いたことだし。
さすがに、軽自動車とクラウンぐらいの差がある。
一番違うのは静粛性。前のは今にも壊れそうな悲鳴をあげていた。
今度のはガッチリと頑丈でびくともしない感じ。骨組みが太い。
ベルトの厚みも前の機種のなんと4倍!
電動で傾斜がつけられる。わずかな傾斜でも急にきつくなる。
ベルトが勝手に動く関係で、傾斜がないと運動負荷が弱すぎるらしい。
要するに下り坂を走っているみたいなことになってしまう。
ベルトも広い。iPodを接続して付属のスピーカーで音楽が聴ける。
ただ、12ものプログラムがあってもほとんど使わない。
心拍数を電波で送るトランスミッターも面倒で使わず。
水分補給用に付属していた水筒も使わない。ペットボトルのお茶。
使わないものは省いてもう少し安いといいなあ。
(2010.3.14)
院長のつぶやき医学部新設って、冗談でしょ?
2月21日の朝日新聞は一面トップで医学部新設の可能性を報じた。
国際医療福祉大、北海道医療大、聖隷クリストファー大の3大学だそうだ。
こんなこと、本気で考えているのだろうか?
医師不足騒ぎに便乗した悪乗りとしか思えない。
いったん大学を造ったら、簡単にはつぶせないのだ。
経営を考えれば入学定員を削減することもなかなかできない。
20~30年先に医師過剰問題が生じて大変なことになるのが目に見えている。
経営困難に陥った大学が高額な寄付金と引き替えに出来の悪い学生を入学させる。
金で入った学生は投資の回収のため卒後せっせと金儲けにいそしむ。
過当競争のため衛生・消毒など表面に現れにくい安全面でコストダウンが行われる。
倒産したり、借金で首が回らなくなった医師に医療倫理など全く期待できない。
・・・悪夢だが、冷静に想像力を働かせれば予測できる未来だ。
しかも、残念なことに、たぶんこの予測は正しい。
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実は歯学部に既に先例はある。
1970年代、80年代に歯学部をやたらに新設した。
現在、歯科医師が余って困っている。歯科医院はコンビニより多い。
歯科医院の経営は悪化、一部の歯科医師はワーキングプアとさえ言われる。
歯学部は定員割れが目立ち、希望者が事実上全員入学できる大学もある。
それで学生の質が低下しないはずがない。
大学の造りすぎが後でツケとなってはねかえる。本当は予測できたはずなのに。
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こういう問題に関しては世論とか国民の要望とやらも怪しい。
新型インフルエンザのワクチンが典型的な例だ。
ワクチンが足りないとパニックになりかかった。
マスコミと国民がワクチンを確保しろと大合唱。
しかし、いまや緊急に確保した輸入ワクチンのほとんどが余りそう。
1千億円が無駄になるらしい。・・・ためいきが出る。
マスコミは無関係のような顔をしているがマスコミの責任も大きい。
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目先のことだけ考えていると失敗する。
余分に用意しておけばよいってものじゃない。
医師不足に対しては、当面既設の医大の定員を増やして対応するのが正解。
それなら、十分な医師数を確保した時点で定員を減らせばよいのだから。
(2010.2.23)
院長のつぶやきマスコミの説明責任
マスコミがおかしい。
自分に甘く、自らの誤りを正す自浄作用が全く働かなくなっている。
マスコミの力は強大だ。政治も経済も社会もマスコミがコントロールしているようなもの。
現代社会は四権分立だと思う。立法、行政、司法、そしてマスコミ。
マスコミが世論を誘導し、選挙結果に影響を与える。四権のうちマスコミが最強。
それだけマスコミの責任は重い。ところがマスコミだけが他からチェックを受けない。
政治家以上にマスコミには説明責任があるのに、まるで果たしていない。
評論家の江川紹子氏がそのことを問題にしている。
小沢氏の問題に対するマスコミの姿勢を批判した記事だ。
念のため断っておくが私は小沢氏は嫌いである。
それでも今回のマスコミ報道は異常だし自己反省のなさには驚く。
小沢氏問題に限らない。医療問題にも同じ構図が成り立つ。
最初から善玉・悪玉を決めてイメージ作りをする手法。
そのイメージ作りに都合が良ければ伝聞や憶測で根拠が薄くても報道する。
いったん報道したことは誤報でも撤回しない。あるいは小さな訂正記事でお茶を濁す。
マスコミの主張に沿ったイメージだけはしっかり残るという寸法だ。
事の真実を追求するより、自分たちの立てた仮説を擁護することに汲々としている
「みんなで渡れば怖くない」とばかりに各社足並みを揃えた追いかけ報道。
自分の主張に都合の良い点だけ報道し、都合の悪いことは伏せておく不公正さ。
他人からの批判に耳を貸さない尊大な態度も目立つ。
マスコミは自分だけが正しいと思っているように見える。
マスコミの暴走を抑える仕組みを作らないととんでもないことになるかも知れない。
(2010.2.14)
院長のつぶやき眼科手術学会
1月22日(金)~24日(日)に日本眼科手術学会が東京国際フォーラムで開催された。
私も土曜日の診療を終えてから急いで駆けつけた。
会場の東京国際フォーラムは医学関係の学会ではよく使われる。
東京駅から歩いて行けるのでありがたい。名古屋からでも午後3時半には到着した。
一番聴きたかった講演は聴けなかった。まあ、仕方ない。
休診にすれば朝から参加できるのだが、患者さんに迷惑がかかる。
プログラムは夜8時まで続くのでそれなりに新しい知識を仕入れることができた。
翌日も日曜の朝8時から昼過ぎまでみっちり勉強してきた。
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今回の収穫はボツリヌス毒素注射に関する講習を受け認定をもらったこと。
「眼瞼けいれん」や「片側顔面けいれん」の特効薬。他に良く効く薬はない。
自院でボツリヌス療法ができれば患者さんの手間暇が大きく軽減される。
いちいち大病院に紹介されて治療を受けに行くのは大変だ。
3ヶ月くらいで効き目が切れて繰り返し治療が必要なのでなおさらだ。
昔オウム真理教が細菌兵器として使おうとしたせいで取り扱いが極端に厳しい。
医療用の製剤は量が少なすぎて殺人なんて無理なのだけれど。
在庫を置くこともできないのでいちいち1本ずつ注文しなければならない。
廃棄処分方法にもうるさい。やれやれ、面倒だ。
(2010.1.26)
院長のつぶやき寒中お見舞い申し上げます
昨年12月に父が他界したため新年のご挨拶は欠礼いたしました。
年賀状をいただいた方にはこの場を借りて御礼申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
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正月頃かかった風邪がぐずぐずしてなかなか治らない。
去年1年は家族の中で私だけ風邪を引かず自慢していたのに。
家内や娘は「馬鹿は風邪を引かないね」と陰口。馬鹿でなくて良かったが・・
開業医は風邪ぐらいでは休めない。少しぐらいの熱は無理して診療する。
解熱剤や咳止めなど使って症状を抑えるが薬のせいもあって頭がぼうっとする。
そういう時は患者さんの話をじっくり聞く気力が出ない。
話がくどかったり回り道したりするのが普段と違って我慢できない。
話を遮られて不快な思いをした患者さんもいらっしゃったかも知れない。
まあ医者も人間なので体調に左右されるのはお許しいただきたい。
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それやこれやでしばらく「つぶやき」の更新を怠っていた。
読んで下さっている方もみえるのでこれからまた頑張って書こうと思う。
もともと筆が遅いほうなので週に1回くらいがやっとだが。
(2010.1.17)