川本眼科

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院長のつぶやき

院長のつぶやき花粉症の時期に混雑する訳

花粉症の時期になってから、川本眼科は混雑することが多くなった。

先週には2時間半待ちの日もあって患者さんからかなりお叱りを受けた。

花粉症が原因ではあるのだが、実は花粉症の診療だけで混むわけではない。

花粉症では薬の説明に時間がかかるが、それだけなら、かなりの患者数をこなせる。

実は、花粉症診療のついでに散瞳して眼底検査などを受ける人が多いのだ。

糖尿病とか強度近視とか緑内障疑いなどで6ヶ月に1回くらいの診察間隔の人がかなり多い。

みんな正確に6ヶ月目に受診されるわけではない。少しずれて都合のよいときにかかる。

何かのきっかけがないとかからないことも多い。無症状だと受診間隔が伸びるのは人情だ。

一方、花粉症はかゆくてたまらないからみんなあわてて受診する。

その時、6ヶ月おきでチェックする必要がある人は同時にそのための検査を受ける。

その結果、花粉症受診者のうち相当数の患者さんが眼底検査や視野検査も受ける。

この「ついでに精密検査」が混雑する最大の原因なのだ。

そういう人には説明時間もどうしても長くかかってしまうのだ。

かと言って「散瞳は別の日に」とお断りすることも難しい。仕事で多忙なら仕方ない。

みんなそれぞれに事情をかかえているわけで、できるだけ便宜を図るのは当然だ。

ただ、それがため、待ち時間があまりにも長くなるのは困ったものだ。

混雑しているからと言って説明を簡略にすることは難しい。満足してもらえない。

かくして、患者さんは待ち時間でへとへと、医者も診察でへとへと・・・

解決のための妙案はないかと思案しているが・・・誰か良いアイデアはありませんか?

(2011.4.19)

院長のつぶやきスギ減感作療法は抜群に効いた!

川本眼科だより130号で「減感作療法」を取り上げた。

私自身がスギ花粉の減感作療法を受けたことを記事にした。

その記事の中で治療効果を報告するとお約束した。本日ご報告する。

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私の場合、減感作療法はものすごく良く効いた。

今年はスギ花粉の当たり年だが、私に限ってはここ20年間ほどで一番楽だ。

スギ花粉が多い時期にマスクもせずに外出できるなんて感激だ。

目薬も点鼻薬も使っていない。去年までは春になると毎日欠かせなかった。

たかが花粉症だけれど、解放されて本当にうれしい。

ただ、ここ数日少しクシャミが出る。以前ほどではないけれど。

よく考えたら、そろそろヒノキの花粉も飛び出す頃だ。

スギには減感作療法をしたわけだが、ヒノキにはしていないからなあ・・

ヒノキの花粉エキスは売っていないし。

仕方がない。でも、これくらいなら、許せる。

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なお、減感作療法の効き目は個人差が大きいようだ。

私の場合は効いたが、あまり効かないという人もいるだろう。

それに注射の回数は半端じゃない。覚悟が必要だ。

私は自院でナースに打たせたが、普通の人はそうはいかないだろうし。

申し訳ないが、今のところ患者さんにこの治療をするつもりはない。

注射の患者さんばかり増えて外来がパンクしてしまうから。

(2011.4.9)

院長のつぶやき何でも謀略で説明する奴は信用するな

世の中に「謀略論」は多い。

インフルエンザワクチン反対派はメーカーが儲けるための謀略だと主張する。

子宮頚癌ワクチンもメーカーの謀略だそうだ。

感染症そのものを謀略と言い出す人も必ずいますな。

昔、オウム真理教も破壊活動を米軍の謀略と攻撃に対する抵抗だと正当化していた。

信者をサティアンに閉じ込めていたのは米軍の毒ガス攻撃から身を守るためだったそうな。

医師もそういう類のいわれのない非難を受けることがある。

医師同士はみんな裏でつながっていて口裏を合わせている、とか。

教授が汚い手を使って学閥支配、患者はモルモット・・ってドラマの見過ぎ。

古くはユダヤ人謀略説があった。政治も経済もユダヤ人が裏で操っている・・

ユダヤ人に対する反感がホロコーストの遠因となった。

もっとも今のイスラエル諜報機関の活動は謀略に近い感なきにしもあらずだが。

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謀略論というのは便利だ。

元々が無理な理屈はすぐ矛盾が出る。事実と合わない点が出てくる。

あるいは常識に照らしておかしいと感じられる。

そういう場合でも、謀略のせいにすればたいていのことは説明がついてしまう。

だから、鋭い指摘を受けて反論できない人はすぐ謀略論を持ち出す。

誰かが謀略を仕掛けていると信じさせれば、後は何でも説明可能にになる。

謀略論は「超便利」なのだ。

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逆に言うと、謀略を言い出した人の言うことは信用しない方がいい。

99%まで、論理の破綻を隠すためだからだ。

(2011.3.3)

院長のつぶやきADR(裁判外紛争解決手続き)

ADRとは、裁判によらず第三者が間に入って紛争を解決しようとする方法をいう。

Alternative Dispute Resolution の略。

もともと裁判がやたらと多い米国で生まれ、発達した制度である。

日本では2004年に「裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律」ができた。

法律で認証された紛争解決事業者があっせん、調停、仲裁を行う。

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医療分野の認証事業者としては「特定非営利活動法人 医事紛争研究会」がある。

ただ、ここは千葉県にあるから愛知県の人間が利用するのは難しそうだ。

愛知県だと「愛知県弁護士会」くらいしか見あたらない。

裁判には金も時間も労力もとんでもなくかかる。ADRなら安く早く解決してくれそうだ。

問題は実績に乏しいこと。医療の知識は十分か、本当に公平中立なのか。

誰しも不安を感じるだろう。不安だと依頼しない。依頼がないと実績が積めない。

今のところはまだそういう状態にあるが、今後に期待したい。

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医事紛争で問題なのは、損害賠償でお金がからむことだ。

ADRで当事者の合意が得られても、保険会社が支払ってくれる保証がない。

保険会社は、会社を通さずに勝手に和解した場合は保険金を支払わない。

ということは、保険会社が事前にADRの結論に従うと同意していることが必要になる。

交通事故に関しては実際にそういう仕組みができているという。

交通事故紛争処理センターの結論には損害保険各社とも従うことになっているのだ。

残念ながら医事紛争ではそういう仕組みになっていない。

つまり、多額の賠償責任がからむ医事紛争でADRを利用するのは無理がある。

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医療法で「医療安全支援センター」というのが全国に設置されている。

苦情や相談程度ならここが一番使えそうだ。

でも、損害賠償請求となるとやはり裁判しかあるまい。

(2011.2.22)

院長のつぶやきバレンタインチョコ

今年も2月14日はやってきた。やや下火のバレンタインデー。

昔のように義理チョコをばらまく人はいなくなった。本命にしかあげないらしい。

今流行は女の子同士の友チョコだとか。娘もいくつももらってきた。自分はあげずもらうだけ。

私も若い時は結構たくさんもらえたが、今はダメだ。

患者さんでチョコを下さる方も昔はいらっしゃったが、ここ数年は皆無ですな。

もちろんたくさんもらったって食べきれないし、本当はチョコよりせんべいのほうが好き。

それでも、もらえないとちょっと寂しい。

ただ、義理堅いスタッフは院長に気を遣って毎年毎年連名でチョコを下さる。

ありがとう。おじさんに対する殊勝な心がけです。

夜、貴重なチョコをかじる。うん、美味。(^o^)

来年もちゃんともらえるように、お返しの食事会を忘れないようにしないとね。

(2011.2.14)

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