川本眼科だより 302韓国旅行記 2025年3月31日
眼科とはあまり関係ないのですが、ネタに困ってネパールやモンゴルの旅行のことを書いてみたら意外に好評でしたので、味をしめて今回も旅行記にしました。名所案内をしても仕方がないので、旅行の参考になる体験をお話します。
2泊3日で5万円弱
知人と4人でお隣韓国に旅行してきました。往復の飛行機とホテルだけのツアーで、2泊3日、1人4万7千円でした。冬の寒い時期で旅行シーズンではないとは言え、格安です。国内旅行よりもはるかに安いですよね。最近国内ではホテル代が高騰し、東京に週末普通のビジネスホテルに泊まるだけで1人3万円もかかりますから。
飛行機はLCC
航空会社はジンエアー。LCCすなわち格安航空会社です。安いのが最大のメリット。
シートは少し狭いですが、名古屋-ソウル間は2時間弱のフライトですから我慢はできます。機内サービスは全くなし。水1杯ももらえません。LCCにより違いがありますが、LCCでは通常飲み物や機内食は有料のオプションです。
ラッキーなことに往きは非常口座席にしてもらえたので、足元には余裕がありました。非常口座席だと、緊急脱出時に手伝う義務があり、また荷物を足元に置くことができません。それでも広いほうがうれしいです。本来は特別料金がかかるのですが、今回は航空会社都合で無料でした。
ただ、非常口座席の前は一般的には通路ですが、ジンエアー中央部の非常口前には座席が設置され、普通のエコノミーよりシートピッチ15~20cm広い程度でした。非常時には席を動かせるのかな?
移動は自力で
今回は添乗員もお迎えもなく、スーツケースは自分たちで運ばなければなりません。空港鉄道と地下鉄を利用しましたが、混雑した地下鉄にスーツケースを持って乗るのは気が引けます。階段しかない所も結構あって、上り下りが大変でした。
空港とソウル市内のホテルを結ぶリムジンバスがあり、以前利用したことがあります。ホテルの近所までスーツケースを運んでくれるのは楽です。
ただ、バスの種類が多く、どのバスに乗るべきか見つけるのが外国人には難しい。番号が車体に大きく表示されていて、スマホで経路やバス停も調べられるので何とかなるとは思います。
私が利用したときは、お目当ての番号のバスが1時間以上先の出発だとわかり、急遽すぐ出発する別の番号のバスに変更しました。行先が合っているか不安でしたし、降車するバス停も1つ間違えてしまい、少し長めに歩きました。
バスと地下鉄で市内観光
何回か韓国を訪れていますが、観光にはたいてい「日本語ガイドがつく現地ツアー」を利用してきました。車で目的地に連れて行ってくれて、日本語で説明してくれて、写真も撮ってもらえるわけで、楽だし効率的です。
ただ、人任せにしていると現地の地理は全く頭に入りません。今回初めてバスと地下鉄を使って自力で観光地を回ってみました。地図を細かいところまで確認して読み解く必要があり、大変でしたが、それぞれの観光地がソウルのどの辺にあるのか、位置関係をようやく把握できました。
日本でも同じですが、地下鉄はまだしも、バスはどこをどう走るのか事前に把握しておく必要があります。今回は「循環バス01A」を何回か使いましたが、10分間隔くらいで主要な観光地を結び、安くて便利でした。バス停もすぐ見つかりました。ソウルのシンボルNソウルタワー(南山タワー)にも直行できます。ここは地下鉄駅から遠いし、タクシー乗り入れ禁止なので助かりました。
Uberタクシーは超便利
タクシーは、海外ではこちらは地理に不案内なので、とてもありがたい交通手段です。たいてい目的地に一番早く到着できる方法でもあります。ただ、海外ではぼったくりが多いと聞くので、今まではできるだけ避けてきました。
最近、Uberタクシーなどタクシー配車アプリがいろいろ登場しています。便利だしぼったくり対策にもなると聞き、気になっていました。
今回、Uberタクシーを韓国で使ってみたのですが、いやメチャクチャ便利でした!
タクシー呼び出しはスマホでします。お迎えの場所はスマホのGPS機能で現在地を指定、目的地の入力は日本語で大丈夫でした。(有名な場所以外はハングルの地名をコピー&ペースト)近くにいるタクシーが応答、「6分で到着する」とのこと。お迎えのタクシーがどこを走っているかもスマホ上の地図に表示されます。車のナンバー、運転者名、概算料金も表示されます。
乗車後に目的地を伝える必要もなく、乗車中はどこを走っているかスマホ上の地図に表示されます。料金は事前に登録しておいたクレジットカードで支払われ、ぼったくりの余地はありません。
運転手は愛想がよかったです。乗車後アプリで運転手の評価を入力するようになっているし、運転手にオンラインでチップをあげる仕組みもあるので、不愛想にはできないでしょう。私たちは現金でチップをあげましたが。
ホテルは仁寺洞(インサドン)
仁寺洞(インサドン)にあるホテルに宿泊しました。
部屋は狭くベッド2台ぎりぎり、スーツケースを開くのも困るほどでしたが、寝るには十分です。
※ドーミーインEXPRESS SEOUL 仁寺洞(インサドン)
ここは景福宮(キョンボックン)、北村韓屋村(プクチョンハノクマウル)、昌徳宮(チャンドックン)、宗廟(チョンミョ) など、いくつもの観光名所が徒歩圏内です。地下鉄の駅も3つ使えます(1つは3路線の乗換駅)。循環バス01Aのバス停も近く、実に便利な立地でした。
三清閣(サムチョンガク)でディナー
今回の韓国旅行は費用を抑えた経済性重視の旅でしたが、一晩だけ贅沢をしました。ソウルの北、北岳山(プガクサン)に建てられた 三清閣(サムチョンガク)でのディナーです。
もともと1972年に南北共同声明が出された際に代表団の晩餐会場として作られたそうです。昔は政府高官が秘密の会談をしたり、国賓を招いてもてなしたりするための高級料亭でした。2001年に一般に解放され、伝統文化施設と位置づけられました。韓流ドラマのロケ地にもなっています。
韓国料理ですが一品ずつ提供されるのは西洋料理スタイルですね。お味も雰囲気も最高で満足しました。もちろんお値段はそれなりにしましたが、せっかく旅行するのなら高くても良いものに出会いたいですよね。
(2025.3)